すでにニュースなどでも報じられていますが、コロナ禍による外出自粛によりオンラインショッピングの件数が増加し、その荷物を日夜運んでくれている配達員さんが多忙を極めています
そんな中、感染に対する恐怖やストレスからなのか、受取主から配達員への心無い言動の数々も報道されています
例えば
〇 時間指定を少し過ぎてしまった際
「いつまで待たせるんだ!」
「なぜ時間を守れないんだ!」
といった罵声を浴びせられた
〇 ドアの隙間から荷物をひったくるように受け取り、サインせずにドアを閉められた
〇 配達先で「ウィルスを持ち込まないで!」と言われた
〇 客から除菌スプレーのようなものを吹きかけられた
など、まるで配達員を感染者扱いするかのようなヒドイ言動の数々が報道されていました
その時の詳しい状況がわからないので何とも言えないのですが、どんな状況にせよ、物流を必死に守ってくれている配達員にこのような言動を浴びせるというのは、同じ人間として本当に信じられません
特に私は短期間でしたが物流関係の仕事もしていましたので、他人事のように思えずに本当に悲しくなりました
たしかに日々、感染の恐怖や不安にさらされ、自粛のため外出もできず、仕事も思うようにできない方がほとんどだと思いますので、ストレスが極限にまで溜まっていると思います
ですが、だからといってお店の店員や配達員のような方々に怒りの矛先を向けるのは絶対にいけません
もし怒りに駆られたときは、一瞬だけ落ち着いて相手と自分の立場をチェンジしてイメージしてみてください
必死に荷物を届けている相手に「ウィルスを持ち込まないで!」なんて言われたら泣きたくなりませんか?
除菌スプレーなんてかけられたら荷物をぶん投げてやりたくなりませんか?
人間なのでストレスは必ず溜まるし、イライラして誰かに当たりたくもなります
もし誰かに当たりたくなった時は、自分がそれをされたらどう感じるかを考えながら行動してみてください
それは他の動物にはできない、人間だけに与えられた能力です
前置きが長くなってしまいましたが、先日、佐川急便が荷物を配達してくれた際の対応が神だったので、その時の話をご紹介します
目次
佐川急便のある配達員さんの神対応
ある日の10時くらい、いつもお世話になっている佐川急便の配達員さんが血相を変えて我が家にやってきました


今日はずっと家にいるので、いつでも大丈夫ですよー。そんな話なら電話でよかったのにー」
と同情しながら答えると、ホッとしたような安堵の表情で何回も頭を下げながら戻っていった
それからしばらく時間がたち、11時57分を回ったころ
ピンポーン♪
「ん?誰だろう??」
そっとドアを開けてみると

えっ!時間ピッタリじゃないすかー!
なんだか逆に申し訳ありませんねー

という気持ちのよいやり取りのあと、配達員さんは颯爽と去っていきました
もし配達員時代の私だったら、きっと遠慮なく午後に配達していたに違いなかったと思います
たまに佐川急便の悪い評判を耳にすることがあるが、そんなのはごくごく一部の話で、あらためてプロ魂の神髄というものを見せつけられた気がしました
おわりに
運送業というのは、日本列島を人間の体にたとえると血管のようなものです
もし物流が止まってしまうと、日本列島という体は一瞬にして機能不全となります
そして物流の仕事というのは、経験がない方がイメージする100倍は大変な仕事です
私も朝3時すぎに出勤して荷物を積み込み、帰りは18時くらいという生活をしていました
特に今はコロナ禍の影響で荷物も増大しており、配達員さんはいつも以上に疲弊しています
不安やストレスで心に余裕がなくなっていることも多いかもしれませんが、ご自宅に配達員が来た際には、ぜひ一言
「ご苦労様」
という言葉をかけてあげてください。
きっとあなたも気持ちよくなると思いますし、配達員さんも疲れが癒されるはずです
それではまた