2021年5月に例の「さざ波」発言で大炎上し、内閣官房参与を辞められた「髙橋 洋一」さんですが、2020年10月に開設した自身のYouTubeチャンネル「髙橋洋一チャンネル」の登録者数が激増しているのをご存じですか?
【kamuitracker(Youtube分析ツール)より】
年月 | 月別チャンネル登録者数(人) | 累計チャンネル登録者数(人) |
---|---|---|
2020.10 | 109,000 | 109,000 |
2020.11 | 38,000 | 150,000 |
2020.12 | 74,000 | 223,000 |
2021.1 | 56,000 | 279,000 |
2021.2 | 31,000 | 311,000 |
2021.3 | 17,000 | 329,000 |
2021.4 | 17,000 | 346,000 |
2021.5 | 60,000 | 404,000 |
2021.6 | 29,000 | 434,000 |
2021.7 | 2,000 | 437,000 |
※ 端数整理をしているため、月別の合計と累計の人数は一致しません
※ 2021.7月は2021.7.6時点
開設してから約9ヵ月にもかかわらずチャンネル登録者数が40万人を軽く超えており、動画の累計再生回数も7,500万回を超えています(2021年7月6日時点)
登録者数が40万人を超えているチャンネルは数多くありますが、短期間でこれほど伸びているチャンネルはそう多くないはずです
もしあなたがYouTubeチャンネルを開設されたことがあるのでしたら、このすごさが実感できるのではないでしょうか
ということで今回は、1本目の動画からすべて見ている一視聴者の視点で、髙橋洋一チャンネルの内容や登録者数が爆伸びしている要因などを解説していきます
目次
髙橋洋一さんってどんな人?
高橋洋一さんについてざっくりご紹介すると
■経歴
1955年 東京都生まれ。
東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)
1980年 大蔵省(現・財務省)入省
理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、総務大臣補佐官、内閣参事官(総理補佐官補)などを歴任
2007年に財務省が隠す国民の富「霞ケ関埋蔵金」を公表
2008年 退官
現在は嘉悦大学ビジネス創造学部教授、株式会社政策工房代表取締役会長。国・地方自治体・政党など政策関係者向けの政策コンサルティング、民間企業・非営利団体向けのサポートを行っている。
2020年10月~2021年5月 内閣官房参与(経済・財政政策担当)
■主な著書
『国民のための経済と財政の基礎知識』(扶桑社 2021年)
『武器になる経済ニュースの読み方』(マガジンハウス 2021年)
『マスコミと官僚の「無知」と「悪意」』(産經新聞出版 2020年)
『ポスト・コロナ「新しい世界」の教科書』(徳間書店 2020年)
『コロナ大不況後、日本は必ず復活する』(宝島社 2020年)
ほか多数
というものすごい経歴の持ち主で、数々のぶっ飛んだエピソードから「天才」とも呼ばれています
数々のエピソードについては以下のブログで詳しく紹介されていますので、あわせてご覧ください
【高橋洋一が天才といわれる理由は?窃盗犯って?】(外部リンクです)
「髙橋洋一チャンネル」はどんな内容?
「髙橋洋一チャンネル」は、視聴者から寄せられた素朴な疑問に髙橋洋一さんがわかりやすく回答していく一問一答形式の動画がメインです
【2021.7.1 第204回 また緊急事態宣言?いつまで続ける気合の話】
【2021.7.2 第205回 祝!富岳が世界一に!コンピュータの未来とは?】
このように時事や政治関係のニュースに関する視聴者からの疑問に対し、髙橋洋一さんの経験や見識をもとにして答えていくのがメインですが、時には
【2021.7.5 第206回 住宅ローンは変動金利と固定金利どっちがお得?】
というような、お金に関する視聴者からの素朴なギモンにも答えています
頭のよい人にありがちな小難しい表現はなく、たとえ難しいテーマでもわかりやすく噛みくだいて解説されています
髙橋洋一チャンネルはなぜ爆伸びしている?
「さざ波」発言で大炎上したにもかかわらず、なぜこれほどまでに伸びているのかを、第1回から見ている一視聴者の観点から3つに絞って考えてみました
要因① 誰にでも理解できる解説

専門家による解説動画にありがちな難しい話や表現はいっさいなく、知識がまったくない人でも理解できるように噛みくだいて解説されています
かといって主観をメインに語っているわけではなく、数量政策学者の知見を活かして分析した統計資料などをもとに話をしているので、説得力もあります
さらに、重要な部分は何度も繰り返しながら話をしてくれるので、たとえ難しいテーマであったとしても、どこがポイントなのかを何となくでも理解することができます
ニュースなどを専門家が解説しているチャンネルは数多く見てきましたが、これほどわかりやすく、ポイントを繰り返し解説している動画はありませんでした
また、画面外で話を聞いているスタッフの方がたまに補足で質問をするのですが、視聴者がその時点で疑問に思いそうなことを的確に質問してくれることが多いので、それも人気に一役買っているのではないかと思います
要因② 見やすい編集
これは編集スタッフさんの技量によるものですが、どの動画もストレスなくスムーズに視聴することができます
実際の収録時間はかなり長いと思いますが、動画は10分ほどにまとめられており、変な間延びもないのでアッという間に見終わってしまう感じです
この「間延びのない10分」というのが集中力を持続しながら飽きずに見たり聴いたりできる絶妙な時間設定なので、人気に繋がっているのではないかと思います
もちろんテロップは挿入されており、YouTube動画にありがちなウザい効果音も使われていないので、ラジオ代わりに聴いていてもストレスを感じません
要因③ 政治家と役人&マスコミを一刀両断

時事ニュースや政治関係の解説動画のほとんどは、政治家や役人、そしてマスコミをバッサリと一刀両断したり煽り倒しています
内閣官房参与だったときは多少の配慮もみられましたが、退職後はトークがさらにキレッキレになった感じがします
といっても単なる批判や悪口ではなく、役人時代だった自身の経験やデータ分析に基づいてきちんとぶった切っているので説得力もあり、見ていても痛快です
本人が語っていますが、マスコミをボコボコにしすぎたせいで地上波のテレビにはまったく呼ばれなくなった一方、とある有力政治家からは「YouTubeチャンネルは続けるように」と言われたそうです
一方で、質問者や視聴者に対してバカにしたり煽ってくることはありません。まれに少し苦言を呈されたりはしますが
政治家や役人、テレビのワイドショーのファンにとっては見ていて気分が悪くなるかもしれませんが、それ以外に方にとっては参考になるうえに、ストレス発散もできると思います
おわりに
マスコミを中心とした「さざ波」発言に対するバッシングにより悪いイメージがついてしまった髙橋洋一さんですが、ご紹介したようにYouTubeでとても有益な情報を発信されており、ファンも激増しています
2021年5月だけでチャンネル登録者が6万人も増えたところをみると、さざ波騒動をきっかけにチャンネルを知ってファンに転じた方が多かったようです
当ブログでは今後、動画だけでは内容を理解しにくかった方のために、動画の内容を引用しながらさらにわかりやすくした記事を作っていく予定ですので、よろしければご覧ください
最後に、もしこのブログをきっかけに髙橋洋一さんのファンになったとしても、決して髙橋さんの言うことだけを盲信しないように気をつけてください
解説はデータに基づいた合理的な内容なので説得力がありますが、本人の主観が多少なりとも入っている場合があります
新型コロナのワクチンを例に挙げると、髙橋さんはワクチン接種を推奨しており、その理由もチャンネル内で述べられています
それを聴いているとワクチンを接種したほうがよいと感じてしまうと思いますが、これは髙橋さん個人の考えも入っています
髙橋さんに限らず、YouTubeやTwitterなどで影響力がある人の発信に共通して言えることですが、自分自身に直接関係があることについては決して盲信したりせず、最後は正しくても間違っていてもよいので必ず自分で考えてから判断するようにしましょう
それではまた!
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