このブログは
という疑問をお持ちの方へ向けた記事です
目次
はじめに
2019年8月10日、茨城県の常磐自動車道で煽り運転を行って相手の車を停車させ、運転手を殴るなどの暴力行為を行った男が、2019年8月18日に警察に逮捕されました
ホッと胸を撫でおろされた方も多いと思います
以前の記事で「あおり運転で停車させられたらどうしたらいいのか?」
というのをご紹介しましたが、今回は「あおり運転への対処法や予防法」について、これまで35万km以上走行した私の経験をもとに解説します

なぜあおり運転をするの?
私は残念ながら心理学者ではないので心理学の面から話すことはできないですが、これまで自分が経験してきて感じたことなどをもとに解説します
理由① 前走車のペースに合わせなくてはならないイライラ
単独で走行しているときは自分の好きなペースで走ることができるのでイライラしないと思いますが、前に自分のペースより遅い車が現れた場合、どうしても相手のペースに合わせなくてはならないイライラが怒りに変換されてあおってしまう
理由② 交通ルール(マナー)を守らないイライラ
「隣の車線から急に割り込まれる」「路外から急に入ってくる」「高速道路で追い越し車線を遅いスピードで走っている」など、相手から与えられた危険や不快によるイライラが怒りに変換されてあおってしまう
理由③ 相手の運転が下手だと思うイライラ
「前走車のスピードが安定していない」「頻繁に急ブレーキをかける」「カーブで必要以上にスピードを落とす」など運転スキルが未熟なドライバーに対するイライラが怒りに変換され、あおってしまう
理由④ 本当に急いでいる
「親が危篤なので急いで向かわなければならない」「生死に関わる何かから逃げている」「腹痛でトイレに行きたい!」などの理由で先を急ぎ、申し訳ないと思いながらあおってしまう
番外編 そもそも煽ろうと思っていないが・・・
ドライバー本人は煽ろうという気持ちがまったくないのに無意識に車間距離を詰めてしまい、結果的にあおり運転のようになってしまうことがあります
車間距離をあまり意識せずに、単に前の車についていこうと思っている方に多いんじゃないかと思います
もし車間距離をどれくらいとっていいかわからない場合は「ちょっと広すぎかな?」と思うくらいとっておくと、結果的にちょうど良いくらいの距離になっていることが多いです
以上が主な理由になるかなと思います
①~③は「公道なんだからそういう車が走っていて当たり前」と思えば何とも感じないはずなのですが…
あおり運転にあったらどうするの?
もし後続車からあおり行為を受けていると感じた場合は、走っている道路が次の条件すべてに当てはまるのであれば道を譲ってしまいましょう
① 駐停車禁止の場所ではない(→ 停車する必要があるため)
② カーブの手前、上り坂の頂上付近などの見通しの悪い場所ではない(→ 対向車と追い抜き車両の衝突を避けるため)
③ 商店街や住宅街などの極端に狭い道ではない(→ 歩行者との接触を避けるため)
相手の車に道を譲る方法
片側1車線で左側に車1台分ほどの路側帯があるとき
1 左ウインカーを出す
2 軽くブレーキを踏みながら徐々にスピードを落として左側に寄せ、停車する
3 相手が追い抜いたのを確認後、右ウインカーを出し、サイドミラーで後続車が来ていないことを確認
4 発進して車線へ復帰
片側1車線で左側に車1台分の路側帯がないとき
1 対向車が来ていないことを確認(重要)
2 左ウインカーを出す
3 軽くブレーキを踏みながら徐々にスピードを落として左側に寄せ、停車する
4 相手が追い抜いたのを確認後、右ウインカーを出し、サイドミラーで後続車が来ていないか、またはあなたを行かせようとしていることを確認
5 発進して車線へ復帰
路側帯が狭い場合、相手は対向車線を使って追い抜くことになりますので、必ず対向車が来ていないことを確認してから譲ってください
片側2車線の場合は、右車線を走っているのであれば左車線に車線変更し、左車線を走っていてもあおられるのであれば、左側に寄せて停車してしまいましょう
譲った後は?
「腹が立つからやり返してやる!」などと思い、相手をあおり返すことは絶対にしないでください!
むしろ、相手があなたの前でもあおり行為をしているのであれば、事故に巻き込まれるのを防ぐために車間距離を大きくあけてください
相手に負けたように思ってしまうかもしれませんが、無用な事故やトラブルを回避したのであなたの勝ちです
相手は体が大人、頭脳が子供なのです
ちなみに私が譲ったときは 「あの人はお腹が痛くて漏れそうでトイレに行きたくて必死なんだー」と思うようにしています
事実じゃないかもしれませんが、もしかしたら事実かもしれません
「怖そうな顔に見えるのは、きっと漏れる寸前だからなんだ」と思うと、逆に笑えてきたりしませんか?
あおり運転を防ぐには
残念ながら人間が運転している限り防ぐ方法はありません…
が、次のことを意識すれば少しでも確率を減らせると思います
少し難しい話ですが、車が道路を走行する際は、道路交通法第20条という法律で
「原則は左車線を走行すること」
と決められています(3車線以上の場合は、一番右側以外の車線を走行可能)
※ 太字の部分だけを何となく見てもらえればOKです
この法律は国道などの一般道や高速道路を含めたすべての道路が対象ですが、一般道では交通量などを考慮して黙認されているのが現状です
しかし、高速道路や自動車専用道では話が別です
高速道路や自動車専用道では交通の流れを円滑にするため、右側の追い越し車線に出て追い越しが終わったら、すみやかに左車線に戻らなくてはなりません
警察も厳重に見張っています
あおり運転でよくあるトラブルとして、高速道路や自動車専用道の追い越し車線を一般道の感覚で走っているドライバーが、後続から追い越してきた車にあおられるということがあります
もちろんあおり運転をするほうが悪いのですが、追い越し車線をずっと走り続けている車も違反です
そのため、高速道路や自動車専用道を走るときは特に気をつけてください
方法② 前走車との車間距離を詰めない
あおり運転だと勘違いした前走車が、わざとあなたを先に行かせて後ろからあおるという行為を防止するためです
後続車の車間距離の感じ方は人それぞれだと思いますので、あなたが適切な距離だと思っていても、相手があおり運転だと勘違いする可能性があります
方法③ 車線変更や合流の際は慎重な安全確認を
車線変更や合流の際に確認が足りなくて隣の車線を走る車を妨害してしまった場合、相手が怒ってあなたをあおる可能性があります。
ドアミラーには死角がありますので、必ず目視で確かめるクセをつけておくと防げるはずです。(自動車学校で習った「バックミラー → サイドミラー → 後ろ斜め方向の目視」の3点確認です)
おわりに
今回のあおり運転事件は非常にショッキングで許しがたい行為でした
人間が運転している限り、あおり運転が世の中から無くなることはないと思いますが、この記事が少しでも役に立てばと思います
それではまた