公務員の話

【公務員の話②】地方公務員のメリット話は本当なの?(元地方公務員の実体験)

こんにちは、そしてこんばんは、もぐすけです。

前回、地方公務員を目指している方に向けて「地方公務員の初出勤は何をするのか?」というお話をしましたが、今回は公務員を目指す方なら誰しもが気になりそうな

【世間でいわれている地方公務員のメリットというのは本当なのか?】

という素朴な疑問について、私の実体験を基に検証していきます。

※ あくまで北海道の某地方公共団体で働いていた時の話なので、自治体によって違う場合があります。

【公務員の話③】地方公務員のデメリット話は本当なの?(元地方公務員の実体験)公務員を目指している方が気になりそうな【世間でいわれている地方公務員のデメリット話は本当なのか?】という素朴な疑問について、私の実体験を基に検証していきます。...

地方公務員のメリット話は本当なのか?

地方公務員のメリットは調べるとたくさん出てくるので、それだけを見ていると恵まれた職業のように見えますが、今回は世間で言われている地方公務員のメリットを5つピックアップし、それが本当なのかを私の経験を基に検証していきます。

メリット① 収入が安定している

地方公務員のメリットでまず最初に言われるのが「収入が安定している」ことだと思いますが、「安定」という意味では本当です。

毎月の給与額は決まっており、年2回「期末手当」というボーナスも支給されるうえに、年1回の昇給もあります。

一方で支給額は完全に年功序列なので、若い人がバリバリ実績を上げて高い給料をもらうというのは不可能な仕組みとなっています。

さらに、初任給や10代~20代後半までの給料はかなり低い自治体がほとんどで、実家暮らしならともかく、一人暮らしの場合はゆとりのない厳しい生活が待っています。

私が働いていた自治体の初任給(2020年4月1日採用職員)

・大学新卒 182,200 円

・高校新卒 150,600 円

※ 総支給額なので、手取りは上記の約80%程度となる

【年収換算】

・大学新卒

月給 182,200円×12ヵ月=2,186,400円

期末手当 182,200×4.5か月分=819,900円

年収 3,006,300円

・高校新卒

月給 150,600円×12ヵ月=1,807,200円

期末手当 150,600円×4.5ヵ月分=677,700円

年収 2,484,900円

※ 各種手当は含めていません

大卒はかろうじて年収300万円を超えますが、高卒の場合は250万円にも届きません。

安定はしている一方、決してゆとりのある生活は望めないことがわかります。

地方公務員の給料が高水準と言われているのは、実際は30代後半からの話です。

メリット② クビにならないから失業の心配がない

当たり前の話ですが、仕事を真面目にしつつ、プライベートも含めて悪いことをしなければ本当です。そして悪いことをすれば最悪は懲戒免職(クビ)になります。

最近はコンプライアンスを厳しくしている自治体がほとんどなので、飲酒運転はもちろん、勤務態度があまりに不真面目な場合でも懲戒免職の対象となる場合があります。

ちなみに懲戒免職となった場合、退職金は1円も出ません!

メリット③ 有給休暇や産休などが取りやすい

これは職場環境や上司によって本当にもウソにもなります。

働き方改革により多少は有休や産休が取りやすくなりましたが、忙しい部署や上司の考え方によっては取りたくても取れません。

私が働いてきた部署でも、「仕事が空いたから」という理由で気軽に有休を取れる職場もあれば、「病気」や「忌引き」などの正当な理由がなければ認められない部署や、たった1日の有休だとしても業務引継書を作って他の職員にしっかり引き継がなければ休ませてもらえないなど、職場によってさまざまでした。

また、上司の有休に対する考え方も影響が大きいです。一番ひどかったのは

「俺は何があっても絶対に有休なんて取らない!!」

と豪語して係員にもその考え方を押し付けてきた上司がいました。

ちなみに、有給休暇は採用された時点で15日が与えられます。

メリット④ 定時で帰れる

残念ながらほとんどウソです。

いつもは定時で帰れる業務の少ない部署は存在しますが、それでも繁忙期は必ずあるので、年間を通して残業がない職場は存在しないと思います。

さらに職員数の減少により1人当たりの業務量が増加している自治体がほとんどです。

私が経験してきた中でも、ひどい時期は土日なしの40連勤&1ヵ月の残業時間が200時間を超えたこともありました。

公務員といえばこのイメージを抱いている人が多いかもしれませんが、私が経験した限りでは、これは幻想です。

メリット⑤ 手当や待遇が充実している

これは本当だと思います。

通勤手当、住居手当、扶養手当や寒冷地手当など、実に様々な手当が存在し、病気で入院した時などの待遇も手厚いです。

また、休暇も有給休暇のほかに病気休暇、夏季休暇、忌引休暇、結婚休暇、ボランティア休暇などがあり、その他の待遇も充実しています。

けっきょく地方公務員の1番のメリットは?

地方公務員を17年間経験してきて一番だと感じたメリットは、手当と待遇が充実していることです。

これだけの手当や待遇を実現している業種は少なく、もし病気で入院しても安心して入院することができます。

【公務員は安定している】というのは収入面だけではなく、充実した待遇面が大きな安定を生んでいるのではないかと思います。

私は地方公務員を退職後、一時的に民間企業へ転職しましたが、あまりの待遇の違いにビックリしました。

さいごに

今回は世間で地方公務員のメリットといわれている5つのポイントについて検証してきました。

公務員は民間企業よりも収入が多くて仕事も楽そうだから目指してみようと思っている方もいるかもしれませんが、現実は初任給が少なく、仕事環境もけっこう厳しい職場が多いです。

ですが、収入以外にも手当や休暇などの待遇面が充実している業種なので、究極の安定を求めている方にとっては目指す価値のある仕事だと思います。

今後もこのシリーズを続けていきますので、よろしければ次回以降もご覧ください。

今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
もぐすけ
元地方公務員&投資診断士の脱サラ中年 「もぐすけ」です。 誰もが思いそうな素朴な疑問 (略して「そぼぎ」) について情報発信しています。

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