先日、タイピングの練習中に「E」キーが「ポーーン!」とふっ飛びました


使っていたのはCOUGARの【VANTAR】というパンタグラフ式のゲーミングキーボードで、2020年3月に買ったばかりだったのですが・・・
キーの裏側をよく見てみると、爪の1つが折れて跡形もなくなってました…
キーストロークが浅くて押し心地もよく使いやすかったのですが、耐久性に問題があったようですね
ということで新しいメカニカルキーボードを購入し、それを含めた3種類のキーボード(メンブレン、パンタグラフ、メカニカル方式)を使用してきた感想などをご紹介しますので、キーボード選びの参考になれば幸いです
目次
3種類のキーボードの特徴など
3種類の構造別に、個人的に感じたメリットやデメリットなどを簡単にまとめてみました
構造 | 価格帯 | メリット | デメリット | こんな人にオススメ |
---|---|---|---|---|
メンブレン式 | 500円~ | ・価格が安い ・まぁまぁ静か ・形状や配列などの種類が多い | ・打ち心地が悪い ・入力に対する認識が甘い ・しっかり押す必要があるので指が疲れる ・ラバードームが劣化するとキーが戻ってこなくなる | ・初めてキーボードを買う ・何を選んだらよいかわからない ・とにかく安いキーボードがほしい ・タイピングする機会が少ない ・ぶっちゃけ何でもいい |
パンタグラフ式 | 1,500円~ | ・価格がまぁまぁ安い ・メンブレン式よりもしっかりした打ち心地 ・キーを押す長さ(キーストローク)が短いので指が疲れにくい ・薄型なので持ち運びに便利 | ・耐久性が1番低い ・壊れると修理が難しい ・キーストロークが短いのでタッチミスが起きやすい ・掃除がしにくい | ・ノートパソコンと同じ感触がいい ・タイピング作業が多い ・タイピングの正確性に自信がある ・静かに作業したい ・価格と性能のバランスをとりたい ・耐久性なんてどうでもいい |
メカニカル式 | 5,000円~ | ・反発力がバネの力なのでスムーズ ・一番下まで押さなくても認識する ・打鍵音が独特で心地よい ・耐久性が圧倒的に高い ・キーが独立した構造なので修理しやすい | ・価格が高い ・打鍵音が大きいので周りの迷惑になりやすい ・タッチした時に少し金属音がする ・パンタグラフ式よりは指が疲れやすい ・どんどん高いキーボードが欲しくなってくる ・メンブレン式なんて使う気がなくなる | ・在宅ワークが多い ・PCゲームをたくさんする ・キーストロークが長いほうがよい ・打ち心地がよいキーボードがほしい ・タイピングのスピードが速いor速くなりたい ・頑丈なものが欲しい ・値段なんて気にしない |
キーボードその1 メンブレン式

このキーボードはPC本体にオマケで付いてきたキーボードです
メンブレン式は、キーの下に敷きつめているシートスイッチにキーの接点が触れることで反応します
キーを押すと下に配置されているラバードーム(シリコン製の突起物)が沈み込んでシートスイッチに触れ、押す力を抜くとラバードームが反発して元に戻ってくる仕組みです
多くのデスクトップPCに付属してくるキーボードの構造なので、デスクトップPCを使ったことがある方なら使ったことがあるキーボードのはずです
メリットはとにかく値段が安いことで、ちょっと探せば1,000円以内で買えます
その代わり、押し心地やキーの反応は最悪です
タイピングに慣れてくると、独特の「ぐにゃっ」とした反発がだんだん不快になってくるかもしれません
そして、タイピングが速くなってくるとキーを押す時間がどんどん短くなってくるので、キーが入力を認識してくれないことが多くなってきます
ということなので、タイピングをする機会が多いのでしたらオススメできません
パンタグラフ式やメカニカル式のほうが手の疲れ方もぜんぜん違います
高価なキーボードなら押し心地が軽快になるようにしていますが基本構造は同じなので、それを買うなら違う構造のキーボードを求めたほうがよいと思います
キーボードその2 パンタグラフ式

キーがふっ飛んだのがこの構造です
メンブレン式と同じくラバードームを使用していますが、そのほかに「パンタグラフ(ひし形で上下に収縮するパーツ)」というパーツでキーを支えています
そのためメンブレン方式よりもしっかりした打ち心地があり、キーを薄型にすることもできるので、主にノートパソコンで使われている構造です
最大のメリットはキーストローク(キーを押す長さ)が短いので軽いタッチで押すことができ、長時間のタイピング作業でも指が疲れません
そしてタイプ音も静かなので、周りへの迷惑も気にすることもありません
しかし、最大の弱点は耐久性です
複雑な構造+ラバードームも薄型なので、耐久性が3種類の中で1番低いです
私のキーボードのように爪が折れたり、パンタグラフ自体が壊れてしまったりといったことがあります
そして修理するにしても修理代が高かったり修理そのものができないので、多くの場合は買い替えることになります
デメリットもありますが3種類の中では1番楽にタイピングできるキーボードなので、耐久性に抵抗がないのでしたら1番オススメのキーボードです
キーボードその3 メカニカル式
最後にご紹介するのは「メカニカル式」です



こちらはRazer(レイザー)というメーカーの「BlackWidow Lite(ブラックウィドウ ライト)」というキーボードで、メカニカル式の中ではリーズナブルですが「ライティング機能」や打鍵音を静かにできるパーツが付属されています
テンキーが付いてないので不便に見えますが、キーボードとマウスの距離が近くなるので使いやすいです
私の場合は外付けテンキーを左手で使っているのでピッタリでした
メカニカル式はキー1つ1つに電気的なスイッチが付いている構造となっていて、反発力はバネの力なのでとても滑らかです
キーを半分くらい押すだけで入力が認識されるので、流れるようにタイピングすることができます
さらに押す力が絶妙で反応もよく、そしてキーの戻り方が滑らかなのでタイピングしていて本当に気持ちがよいです
打鍵音は大きめですが、その音を聞いていると気分も高まるかもしれません(うるさい音がキライでしたら不快だと思いますが…)
一方で、いくつか気になるポイントもあります
まず、キーをたたいた時に少し「カーン」という金属音が聞こえます
高価なキーボードなら聞こえないかもしれませんが、慣れるまではこの音に違和感を感じるかもしれません
キーストロークはメンブレン式と同じくらいなので、個人的にはパンタグラフ式よりも指が疲れやすいです
もしパンタグラフ式に慣れているのでしたら「リストレスト」があったほうがよいと思います(タオルでも代用できます)
おわりに
パソコンのキーボードはたくさんの種類があり、ゲーミングキーボードや折り畳み式、そして左右に分割できるキーボードまで存在するので、どれを選んだらよいか迷ってしまいますよね
今回紹介した3種類のキーボードは一般的なキーボードですが、それぞれにメリットとデメリットがあるので、自分に合うキーボードというのはなかなか見つからないかもしれません
ですが、自分に合うキーボードが見つかると生産性や効率性が上がり、タイピング中のストレスも大幅に軽くなります
キーボードを選ぶためだけに時間はかけたくないと思いますが、ぜひAmazonやYouTubeなどでキーボードのレビューを見たりしながら探してみてください
可能なら店頭で実際に触ってみることもオススメします
高価なメカニカル式は触れないかもしれませんが、メンブレン式やパンタグラフ式のキーボードなら触ることができるはずなので、実際にキーを押して感触を確かめてみてください
もしメカニカル式に興味があるけど迷っているのでしたら、こちらの動画が参考になると思います
【さっさん】
他にもたくさんのキーボードのレビューや選び方などを丁寧に解説してくれていて、私もこの動画を見て参考にしました
それではまた