今回は2020年10月30日(金)に配信された両学長の動画を3分でわかるように解説します
「動画を見る時間がないけどポイントは知りたい」
「動画を見た後のおさらい」
などのお役に立てば幸いです
目次
テーマ ~インデックス・高配当株投資に役立つトピック(2020年10月)~
【10分で分かる】インデックス投資・高配当株投資に役立つ2020年10月の投資トピック総まとめ
① 日本株の投資トピックス
・日経平均株価は踏ん張っているが、TOPIXやJ-REITは崩れ始めた
・マザーズが14年ぶりに高値をつけたが、下落が始まっている
② 外国株の投資トピックス
・欧米の株価は軟調
・8月までの流れから一転し、株も債権もゴールドも値下がり
・流行り病の感染再拡大により、VIX指数(恐怖指数)が6月以来の高水準に
解説
① 日本株の投資トピックス
1 株価指数の推移(2020年9月25日時点)
日経平均株価:23,419円(年初来安値 16,358円)
TOPIX:1,613pt(年初来安値 1,199pt)
J-REIT指数:1,646pt(年初来安値 1,138pt)
・202010月は、上値が重い展開が続いていたが、後半に入って下落を始めました

【青:日経225 茶:TOPIX 緑:J-REIT】
① TOPIXが日経平均株価より弱い
→ 日経平均株価は、一部の銘柄の大幅な上昇によって踏ん張っているにすぎない(第一三共、中外製薬など)
② J-REITが若干崩れ始めた
→ 指数を支えていた「物流系REIT」「住宅系REIT」が伸び悩んだため、指数全体が崩れてしまった(リモートワーク拡大の影響など)
2 その他指数の推移
景気動向指数(景気全体の現状や将来の動向予測に使われる指数)

【出典:景気動向指数 速報からの改訂状況 令和2年(2020)年8月分】
・回復傾向にはあるが、2020年8月の数値は「88.4(100が基準)」なのでまだまだ弱く、回復の勢いも鈍化している
景気ウォッチャー指数(景気に敏感な業種で働く約2,000人へ聞いた結果)

【出典:景気ウォッチャー指数 2020年10月8日公表】
・2020年9月は「48.3pt(前月比+5.9pt)」とプラスになったが、好景気の判断の分かれ目となる「50」を下回っています
日銀短観(大企業の業況判断指数)

【出典:2020年10月1日付け 日本経済新聞「日銀短観 景況感悪化歯止め 大企業製造業マイナス27」】
・リーマンショックのあった2010年と同レベルの酷い状況です
3 2020年10月のトピックス
「東証マザーズ指数、14年ぶり高値」
→ 流行り病のショックで安値をつけて以来、たった7ヵ月ほどで2.4倍というV字回復でした
・2020年10月時点では「ナスダック(米国ハイテク企業等を集めた指数)」と比較しても上回っていますが、実体経済は不景気なので、行き場を失った投資マネーが一部の企業に集中しているようです

【青:マザーズ 茶:ナスダック】
② 外国株の投資トピックス
1 株価指数の推移
欧米の2020年10月単月の値動きは、すべてマイナスとなった
2 ゴールド・債券ファンド等の値動き
【ゴールド】
一貫して値上がりを続けてきたが、2020年10月時点では横ばい~下落傾向にある

【債券ファンド】
米国の債券ファンド3つを例に見てみると、ゴールドと同様に横ばい~下落傾向にある
[AGG(低リスク・低リターン)]

[LQD(中リスク・中リターン]

[HYG(高リスク・高リターン]

3 高配当ファンドの値動き
米国の3つの高配当ETF(HDV、VYM、SPYD)の状況を見てみると、流行り病以前の水準に戻ることなく、また下落を始めました
[HDV]

[VYM]

[SPYD]

・グダグダした相場ですが、このまま下落が続いていけば高い利回りが期待できそうです(超長期的に値下がりされると困りますが…)
4 10月のトピックス
米国の大統領選挙
→ 当初は「トランプが勝てば株高」「バイデンが勝てば株安」という雰囲気でしたが、選挙が近づくにつれて「バイデンが勝っても株高」みたいな雰囲気も出てきたようです
流行り病の感染再拡大
→ フランスなどではロックダウンが再導入されたりと、欧米での感染再拡大が深刻な状況となってきており、「VIX指数(恐怖指数)」が急上昇しています

【出典:2020年10月29日付け ブルームバーグ「VIXが急上昇、6月以来の高水準」】
今回のまとめ
トピックスを押さえつつ、投資の軸はブラさないようにしましょう
【2020年10月のトピックスまとめ】
日経平均株価は踏ん張っているが、TOPIXやJ-REITは崩れ始めた
マザーズが14年ぶりに高値をつけたが、下落が始まっている
欧米の株価は軟調
世界的には、株も債権もゴールドも値下がりしてきている
流行り病の感染再拡大により、VIX指数が急上昇している
【とるべき戦略(両学長の見解)】
・インデックス投資(つみたてNISAなど)については、ひたすらに積み立て続ける
・高配当株については、不景気や株高の影響により、実力以上に売られている企業を見つけにくい状況
おわりに
今回の内容は、両学長の「リベラルアーツ大学」とコンテンツ提携をしている「こびと株」さんが毎月出している「配当利回りランキング」の前半部分(その月の経済トピックス)のお話でした
両学長の動画をきっかけに、2019年9月から「つみたてNISA」で米国ファンドを購入しているので、毎月この動画で経済情勢を復習させてもらっています
もし、あなたも投資を始めたばかりだとしたら、明るい兆しが見えない経済に不安な思いをされているのではないかと思います
ですが、両学長の動画で今回のような情報をインプットしていけば、変な不安も減って冷静な判断ができるようになりますよ
【オススメの過去動画】
今回の記事や動画で投資に興味を持たれたのでしたら、この動画で初心者向けの投資法(インデックス投資)が解説されていますので、ぜひご覧ください
それではまた!