今回は2020年10月20日(火)に配信された両学長の動画内容をわかりやすくご紹介します
目次
今回のテーマ ~家計エリートの特徴5選~
【平均貯蓄額はいくら?】最新世論調査から判明!家計エリートの特徴5選
視聴者からの質問&両学長の回答
長年会社員をしていますが、一向に貯金をすることができません
金融リテラシーのある人は、実際にどのような家計なのでしょうか?
家計を改善していくヒントにしたいので、解説していただきたいです
金融リテラシーの高い「家計エリート」の特徴は
① 金融資産額が平均以上
・単身世帯:645万円超
・二人以上世帯:1,139万円超
② 前年と比較して金融資産が増えている
→ 増えた人は上位2~3割
③ 無借金で家計管理ができている
→ 借金がある人は全体の2~4割
④ 生活設計を立てている
→ 家計管理をしていれば上位2~3割
⑤ 老後の心配がない
→ 老後不安がない人は全体の1~2割
解説
今回は、2019年11月19日に「金融広報中央委員会」から発表された「家計の金融行動に関する世論調査について」というのをもとに
1 一般家計がどのような感じか
2 金融リテラシーの高い家計エリートの特徴
3 優良家計を作る方法
について解説していきます
「参考データ」
・家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯](平成19年以降)
・家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](平成19年以降)
1 金融資産の状況
一般家計における金融資産(預貯金、保険、有価証券など)の保有状況
【単身世帯】
・平均値:645万円
・中央値(※):45万円
【二人以上世帯】
・平均値:1,139万円
・中央値:419万円
※ 中央値とは:数値を小さい順(大きい順)に並べたときの中央の値で、平均値とは違って順序的な真ん中の数値を把握できる

「貯金」や「保険」が大好きな日本人の傾向がしっかり出ていますね
でも「保険」で貯金するのはもったいないと思いますが・・・
ちなみに、貯金がまったくない世帯は全体の2~5%です

【単身世帯】
平均貯蓄額:645万円 オーバー
【二人以上世帯】
平均貯蓄額:1,139万円 オーバー
なら「家計エリート」といえる
2 金融資産の増減状況
【単身世帯】

【二人以上世帯】

金融資産を増やせた世帯は2~3割しかいなかったんですね
そして、収入が減ったなどの理由で資産を取り崩している世帯も多いようです
去年よりも金融資産が増えていれば・・・
全体で上位2~3割の「家計エリート」といえます
3 借入金の状況
・借入金のある世帯の割合:19.3%
・借入金の平均額:341万円
【借入金の目的】

実に5人に1人が「生活や遊びのために借金している」という結果でした
カードローンやリボ払いは絶対にヤメましょう!!
・借入金のある世帯の割合:41.8%
・借入金の平均額:1,587万円
【借入金の目的】

単身世帯のように生活や遊びのための借入は少ないですが、負債を抱えている人は多いですね
「借金は、未来の時間(収入)を切り売りしているだけ」
もし35年ローンなら、35年分の時間を切り売りさせられ、さらに利息までついてくるという悪いオマケつきです
→「マイホーム」や「新車」を買うためにする借金は、利益を生まないダメな借金です(マイホームは金利がつき、新車は価値が下がるから)
無借金でいることが「家計エリート」といえます
・全体で2~4割の世帯の人がなんらかの借入金をしている
生活するだけなら
「住まいは賃貸」
「車は中古車」
で十分のはずです
4 家計の状況
・家計の資産と負債のバランスを意識したことがない:82.2%
→「貯金は・・・○○万円くらいだったかなぁ・・・」
「ローンは、あと・・・○○年~××年くらいだったかなぁ・・・」
というように、資産と負債をしっかり把握していない世帯がほとんど
・生活設計を立てていない:73.2%
→「○○歳で○○万円くらい貯まって・・・」
「××歳くらいで○○万円必要になるかな」
というような計画を立てていない人がほとんど
・家計の資産と負債のバランスを意識したことがない:64.1%
・生活設計を立てていない:63.7%
→ 単身世帯よりは考えている人が多いが、それでも半数以上は家計を把握したり生活設計を立てていません
約7割もの人が「家計管理」も「資産と負債のバランス」も意識していないという結果が出ました
→「カーローン貧乏」や「マイホーム貧乏」が多くなるのも納得の結果
家計管理をキッチリしている人が「家計エリート」といえます
・資産と負債のバランスをチェックし、家計を把握しているだけで上位2~3割に入ることができます
5 老後不安
・老後不安がある:85.6%
【理由】

・老後不安がある:81.2%
【理由】

【誰もが抱える不安要素】
① 給料が減る
② 増税
③ 社会保険料が増える
④ 人口減少(超少子高齢化)
→ 自分で対策(行動)するしかない
老後不安がない人が「家計エリート」といえます
・未来が不安だからこそ、自分でしっかり対策をしている
→「副業&投資で自分年金を作る」など
結局 どうすればいいのか?
バビロンの教えを守るべし!
これができるだけで「超優良家計」になれます
【例】
収入が30万円だとしたら、毎月3万円を貯蓄するだけで「年間36万円」も貯めることができる
→ お金にまつわる5つの力のうちの「貯める力」
・本来、買えないようなものを「サラ金」や「リボ払い」で買うのは「愚の骨頂!」
・優先度の低い欲望は捨て、高い欲望は収入の範囲内で買うようにする
→ 人生の満足度は下がらずに、お金も貯めていくことができる
たとえ優先度の高い欲望であっても
「それが本当に必要なのか?」
「単なる浪費ではないのか?」
を考えながら見極めていくことがポイント
・金融資産保有世帯でも、約半分は預貯金(現金)のみ
預貯金ではお金は増えないので
「優良株」「優良ファンド(投資信託)」のような「お金のなる木」を買ってお金を増やしましょう!
労働者側(サラリーマン)は給料も上がらず、預貯金だけではお金は増えない(=お金の奴隷)
株主が報われる世の中なので、そっちに行けばいい(=お金に働いてもらう)
→ ネット証券が普及しているので、誰でも「株主」になることができる
絶対に「サギ」や「ボッタクリ投資信託」などに投資しない
→ 金銭的にも精神的にもダメージが大きすぎる
割高の新築マイホーム
割高の新車
ボッタクリ投資
ボッタクリ保険
などには、くれぐれも注意しましょう!
まとめ
資本主義の世の中で自由な人生を生きるためには「金融リテラシー」を高めるしかない
・世論調査からみる「家計エリート」とは
① 金融資産額が
単身世帯:645万円超え
二人以上世帯:1,139万円超え
② 昨年と比較して金融資産が増えた
③ 無借金
④ 生活設計を立てている
⑤ 老後の心配がない
・「どうしてもお金が貯まらない」ときにまっ先にやるべきなのが「支出の把握」>
→ 支出を抑えるのが1番簡単だから
→「マネーフォワードME」のような家計簿アプリを使えば楽勝!
・「優良家計」に近づくためには
① 家計をしっかり把握する
② 収入の1割を貯蓄する
最後は本人のやる気しだいです!
→ 国や会社は、あなたの人生を保障してくれません
「今日より明日のほうが良くなっている」
「今年よりも来年のほうが良くなっている」
というような「より良い未来」を目指しましょう!
おわりに
今回の内容は本当に耳が痛くなる内容で、これを書いてて途中から辛くなってきました・・・
「家計エリートの5つの特徴」をすべて満たしている世帯ってどれくらいなんでしょうね?
私は①と④以外は該当しませんでした…
今回は学んだことばかりで、自分の考えを挟む余地すらなかったのですが、私が実践しているなかで1つだけオススメしたいことをご紹介します
それは「家計簿アプリ」を活用した家計管理です
以前の記事でもご紹介しましたが、「マネーフォワードME」のような家計簿アプリを使えば
① 支出内容
② 資産総額
③ 預貯金の残高
④ クレカの利用状況
⑤ 項目別の収支状況
を、いとも簡単に把握することができます
普段からクレカや電子マネーをメインで使っているのでしたら、ほとんど作業をすることなく、自動的にカテゴリーに分けて収支を管理してくれます
そして「マネーフォワードME」の場合は必要な機能を無料で使うことができるので、コストもかかりません
今回解説されている取り組みは、慣れるまでそれなりに大変な作業が多いですが、家計管理に関してはアプリを1つ入れるだけでクリアすることができます
すべてを一気に取り組むのは大変だと思いますので、まずはここから始めてみてはいかがでしょうか?
【マネーフォワードME】(App Store)
【マネーフォワードME】(Google Play)
今回も最後に過去動画を1つご紹介して終わりたいと思います
2018年10月8日 お金の増やし方 正しいお金の貯め方を知ろう【お金の勉強 初級編 】
お金を貯めるためには「まずは節約」というイメージがあると思いますが、そうではないということを丁寧に解説されている動画です
約6分ほどの短めな動画なので、もし見ることができたらぜひご覧ください
それではまた