2020年5月27日に「国の第2次補正予算が閣議決定された」というニュースが流れていましたので
というギモンをわかりやすく解説していきます
目次
補正予算とは?
「当初予算」を補うために決める予算
国や地方公共団体が年度の途中に大きな社会情勢の変化や大災害などの影響により「当初予算」では対応できなくなった費用などに対して使われる
国の場合は内閣で決定し、国会で審議された後に成立する
【解説】
・国や地方公共団体を運営するためのお金は、「当初予算」と呼ばれる1年間の運営費を前の年度に決めておいて、それを使って運営していきます
・ですが、当初予算の中には、例えば「地震が起きて被害を受けたときに復興するための費用」や「新型ウィルスの感染対策の費用」など、緊急トラブルに必要となるお金はほとんど含まれていません
・いくら緊急だからといっても「当初予算」はほとんどが使い道の決まっているお金なので手をつけることができません
・いちおう「当初予算」の中に「予備費」というお金を少しだけ準備して突発的なトラブルに対応できるようにしていますが、予算は基本的に全額使わなくてはならないため、「予備費」は少ししか計上することができません
・そこで登場するのが「補正予算」です
「補正予算」は「当初予算」を支えるために、突発的な費用や「当初予算」では足りなくなった費用などを計上します
・ですが、いくら緊急であっても総理大臣が勝手に決めて使うわけにいかないので、内閣で使い道や金額の案を決めて、それを国会で審議してもらい、場合によっては修正しながら予算額を決定します
補正予算のお金はどうやって用意するの?
金融機関などから借金して用意します
「補正予算」は政府が「国債」という借用証書を発行し、2020年5月27日に内閣で決定(閣議決定)した第2次補正予算は、約32兆円という莫大な金額の国債を発行して用意しました
→ 2020年4月に決めた「第1次補正予算」の借金と合わせると約60兆円にもなります
「国が破産する」と思うかもしれませんが、国が「円」で借金をしている限りは大丈夫です
→ 都道府県や市町村の借金とは違い、政府には「通貨発行権」があるので、返済のためのお金を生み出すことができる

おわりに
2020年5月27日に閣議決定された補正予算がニュースで流れたときは
「事業規模は約117兆円で一般会計総額は約32兆円」
という内容で報道されていましたが、何がなんだかわからないですよね
あくまで「政府が借金して支出する分が約32兆円」という意味なのですが、それはあらためて解説していきたいと思います
それではまた!