このブログ記事は、
という疑問をお持ちの方へ向けて書いています。
目次
はじめに
あなたは保険に加入されていますか?
加入されている方は、何種類の保険に加入しているかわかりますか?
一口に保険といっても、生命保険、医療保険、がん保険、自動車保険、火災保険、学資保険、養老保険・・・と、様々な保険があります
そこで今回は「保険って本当に必要なの?」という素朴な疑問について考えていきたいと思います
保険って必要なの?
私が考えた結論は「絶対に必要」です
ただし、必要なのは「公的保険」と一部の「民間保険」です
そう聞くと
というさらなる疑問が出てくると思いますので、まずは保険の種類などについてご紹介します
保険の種類って?
公的保険
保険と聞くと、保険会社が販売する生命保険や医療保険などをイメージされる方が多いのではと思いますが、その前に日本人であれば全員が加入している保険があります。
それは「公的保険」です
日本では「国民皆保険(こくみんかいほけん)」という制度があり、原則的にすべての日本人は何らかの公的保険に加入するルールがあります
代表的な保険は、自営業者や無職の方などが加入している「国民健康保険」や民間企業に勤めている会社員を対象とした「健康保険」があります
たとえば、ケガや病気で病院のお世話になったとき、医療費の負担は一部のはずです(6歳~69歳は3割負担)
これこそが公的保険の保障の1つです
他にも「高額療養費制度」や「傷病手当金」「障害給付」など、数々の手厚い保障があります
民間保険
一方、公的保険でカバーしきれない部分の保障を目的に、民間の保険会社や共済から様々な種類の保険商品が販売されています
全ては紹介しきれないため、代表的な保険を分野別にご紹介します。
第1分野(生命保険)
主に人の命や身体にかかわる保険
- 定期保険
- 個人年金保険
- 養老保険など
第2分野(損害保険)
主に物を対象とする保険
- 賠償責任保険
- 自動車保険
- 地震保険
- 火災保険
- 自転車保険など
第3分野
第1分野と第2分野の両方の性格をもつ保険
- 傷害保険
- 医療保険
- がん保険
- 所得補償保険など
公的保険は必要?
これは絶対に必要です
というよりも「国民皆保険」という制度がある以上、「どれにも加入しない」という選択肢はありません
保険料は収入に応じて高くなり、特に年収の高い方の負担は大きいですが、医療費の負担軽減や高額療養費制度など、保障内容は充実していますので、負担額に見合った保険だと考えられます
民間保険は必要?
民間保険は公的保険で保障されない部分をカバーしており、加入の必要性は生活状況や価値観によるところが大きいですが、もし毎月2万も3万円も支払っているのであれば、加入状況の見直しをおすすめします
民間保険の必要性については参考になる動画がありますので、次の動画をご覧になってみてください
きっとあなたにとって衝撃的な内容ですので、すでに持っている保険の常識を捨ててから見てください
【リベラルアーツ大学 両学長の動画】
動画では、民間保険の多くは加入する必要がないと解説されており、最大の理由は「公的保険の内容が充実しているから」です
保険の種類別に必要性を要約すると
〇 加入が必要な保険
- 掛け捨ての生命保険(家族がいる場合のみ)→ 当面の生活費を確保するため
- 火災保険 → 発災時の被害額が膨大なため
- 自動車保険(車両保険は除く)→ 事故発生時の補償額が膨大になるため
- 自転車特約 → 自動車保険と同様
× 加入が不要と考えられる保険
- 貯蓄型の保険 → 手数料が割高な投資信託に掛け捨ての生命保険がセットになっているだけであり、別々にしたほうが効果的
- 医療保険 → 公的保険(高額療養費制度など)で保障されているため、残りの負担額は預貯金でカバーするのが効率的
- がん保険 → 医療保険と同様
- 個人年金保険 → 手数料が割高な投資信託と同じなので、優良な投資信託に投資したほうがよい
- ドル建て終身保険 → 貯蓄型保険と同様
- 養老保険 → これも貯蓄型保険と同様
- 学資保険 → 貯金、投資、保険のどの面から見ても中途半端な中身
- 所得補償保険 → 公的保険(傷病手当金など)で保障されている内容と類似しており、他にどのようなリスクを想定しているのか不鮮明
- 解約時の払い済み保険 → 質の低い保険に切り替えるのと同じであり、メリットがない。解約で損はするが、他の優良な投資先に回したほうが効果的。
- ペット保険 → コストパフォーマンスが悪く、自分で積み立てたほうがよい
そもそも保険というのは「万が一のことが起きた場合、家計が破綻してしまう可能性があるもの」に対する防衛手段として加入するのが目的です
上記の「加入が必要な保険」をもう一度ご覧ください
どれも発生すると負担額が膨大になるため、家計が破綻する可能性に対する防衛のための保険です
一方「加入が不要と考えられる保険」は貯蓄を主な目的としていたり、生活に必要な最低限の預貯金を確保しておけば、万が一が発生しても家計が破綻する可能性が低いものばかりのはずです
もし「保険で貯蓄を増やしたい」と思っているのでしたら、それは考え方が根本的に違っています
なぜなら、保険は投資ではなく、あくまでも「保険」だからです
資産運用を考えているのでしたら、保険よりも「つみたてNISA」や「iDeCo」の制度を活用して毎月積み立てていくほうが効率的です
保険や貯蓄、投資をごちゃ混ぜにしてしまっては、すべてが中途半端になってしまいます
まとめ
今回の記事の内容は賛否が分かれ、どちらかというと否定的な意見のほうが多いかもしれません
ですが1つだけお伝えしたいことは、保険会社や他のブログ記事があなたに保険を勧めているのは、あなたのことを考えているからではなく
「保険を売って利益をあげること」が目的ということです
大問題になっている「かんぽ生命による保険の不適切販売」がわかりやすい例です
なかには、あなたのことを真剣に考えて保険を勧めてくれる外交員がいるかもしれませんが、本当にその保険が必要なのかを慎重に考えたほうがよいです
最近は「保険」「貯蓄」「投資」がセットになっている保険商品がどんどん増えてきており、巧みな宣伝活動が行われています
パッと見では貯蓄も投資もできるので魅力的に見えるかもしれません
ですがよく考えてみてください
保険料の中には、保険会社の運営費として「付加保険料」というものが含まれており、また、貯蓄や投資を目的としている保険であれば、割高な手数料も上乗せされています
たとえ手間はかかっても「保険は保険」「貯蓄は貯蓄」「投資は投資」と分けて考えるのが一番効率的です
最後に、もう一度リベラルアーツ大学の動画を掲載しておきますので、保険の加入や見直しを考えているのでしたら一度ご覧ください
【リベラルアーツ大学 両学長の動画】
【参考】私の取り組み結果
私は2019年6月に両 学長の動画に出会い、その後、保険を次のように見直しました
医療保険は過去に3度の手術をしていたので結果的に黒字でしたが、本当にムダが多かったのだと反省し、現在は身軽になることができました
〇 保険の見直し内容(2021年7月現在)
・医療保険 → 7,500円/月を解約
・自動車保険 → 3,800円/月(車両保険込)を1,600円/月(車両保険なし)へ
・アパートの火災保険 → 700円/月を333円/年へ
計 12,000円/月 → 1,933円/月(▲10,067円)に圧縮